俺の右手

188 :本当にあった怖い名無し:2010/05/21(金) 05:36:32 ID:q0XT9VEw0
今年で35になるが、幽霊だとかオバケだとか言えるようなものを2回だけ見たことがある。
その2回ともそんなに怖い話ってわけではないんだが、2度目のそれはすごく不思議な体験だったので、書いてみることにする。
もし、おんなじような体験をしたって人がいたら教えてね。

高校時代のある日、ベッドの上の俺はまどろみの中で意識が戻るのを感じた。
夕方くらいだろうか。
前の日に明け方まで遊んでたせいか、気だるさが身体を支配し、目を開けることさえ重労働のように感じられる。
今日は休日。特に予定も無いし、しばらくはこのまどろみの中で休日の倦怠感を楽しむことにしよう。
なにを考えるでもなく、まどろみの中に身体を沈めようとした
その時、下腹部にぼんやりとした違和感。
布団がかかっているはずの下腹部に空洞がある。

「なんでだろ?」
身体と意識の半分をまどろみの中に浸している俺は、そのぼんやりとした疑問を別に追求するつもりはなかったが、その謎はすぐに解けた。
犯人は手だ。俺の右手が少し上に上がって布団を持ち上げてる。
それだけの話。
わかってしまえば馬鹿馬鹿しい。
手を上げてるという意識はないが、それは大した問題じゃない。
手は少しずつ上に向かって上がり続けてる気もするが、それも大した問題じゃない。
その証拠に布団は1分もしないうちにフワッと下腹部にのし掛かってきた。
同時に顎の下から生ぬるい風がゆっくり吹き抜ける。
これで万事解決。
さて、残る半分もまどろみの中に・・・

あれ?
手がまだ上がってる。
布団は首から下全体を覆っている。
右手だけが布団の上を上に向かって上がり続けている。
あれ? なんで? あれ?
この時の疑問は35のいまになっても解けない。
どう考えても右手が布団をすり抜けてる。
あり得ない。なんで?
ここではじめて異常に気がついた。おかしい。
ハッと目を開ける。
俺の右手を手首から先だけの右手が掴んでた。
見えたと思った瞬間、その右手は消えて、俺の右手が布団の上にパサッと落ちた。

不思議だったなぁ、あれ。

192 :本当にあった怖い名無し:2010/05/21(金) 05:50:37 ID:r8KXfYYXP
え?
右手が落ちた後、どんな状態だったの?
まさか本当に布団を貫通してたなんてことないよね?

193 :本当にあった怖い名無し:2010/05/21(金) 06:08:04 ID:vr3jZgutP
>>192
実際に体験したことをそのまま書いたつもりだから、これで全部だよ。
右手は吊るしてた糸が切れたみたいに落ちたのを記憶してる。
手を掴まれてる感覚は最初から最後まで無かったなぁ。
布団のことは文中にも書いたけど、いまでもわかんない。謎。

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