男性が座っているように見えた

602 :1:2010/04/19(月) 23:20:14 ID:FWwD74eH0
他の板に書いた方がよい、という指摘を受けたので、ここに書き込みます。


 2年前に起こった出来事を話したいと思います。

注)何回かに分けます

 ある日、大学の講義が終わり、自宅のある区域に向かうJRに乗ってたんだ。
よほど疲れていたんだろう、本来の降りるべき駅を過ぎてしまい、気づいた時には2駅程離れてしまっていた。
慌てて電車から降りて、本来の駅へ向かう電車を待っていた。
まあ、何回かこういうことがあったから、そこは落ち着いて対応できたと思う。
時刻表を見ると、いまから35分後くらいに電車が来ると分かった。
定期だから切符も買わなくていいし、その後10分ぐらいは携帯をいじって暇をつぶしてた。

 携帯をみると時刻は午後八時半。
辺りも暗くなり、駅にいるのも自分だけ。
3分後くらいに違う方向へ向かう電車が来て数人増えたが、それでも少ない。
携帯を見るのも飽きて、ふと向こう側のホームに目を向けると、ベンチにサラリーマン風の男性が座っているように見えた。

見えた、というのも、その人のいるホームはこちら側のホーム同様、薄暗くてよく見えなかったからだ。
(今思い返してみると、その人の周りはなぜか暗かったような気がする。)
気になったので、あと15分くらいで電車が来ることもあり、向こう側のホームに行くことにした。
(帰る方向の電車は向こうのホームだった)

向こう側に行く階段をのぼっていき、ホームに着いた。
だが、見渡すとさっきまでいたはずの男性がいなくなっている。
あれは見間違いだったのか?
そう思いながら、自分はなんとなく男性が座っていたベンチに座った。
何分かすると、だんだんと頭や体がだるく、重くなってきたように感じていた。
気のせいだと思いつつも、電車を待ち、気がつくと何人か人がおり、電車が来る時刻になっていた。

 だるい身体をなんとか動かして電車に乗り込むと、少しは身体が楽になり、電車が発車するころには普通の体調にも戻っていたと思う。
10分くらいした時だろうか。
正面から視線を感じる。
目を空けると、左前には人はいるが、正面の席には誰もいない。
(四人座りの場所だった)

 おかしい。

 確かに視線を感じたのに。
気のせいか?と思いまた目を閉じる。
また感じる。
そのうちになぜか頭の中が圧迫されたように感じ、目を閉じてみると長い髪をした2,30代の女性が自分をジ―ッと見ている映像が浮かんできた。
こんなことは初めてだったので、なんだこれ、気分悪い、と思って目を開けるといない。
しかし、閉じると同じ映像が浮かんでくる。
そのうち、自分が誰なのか自分でも分からなくなってきてしまった。

頭はどんどん重くなり、声を出そうにも胸が圧迫された感じになっていて、何もできない。
その間にも、視線はあいかわらず私に向いていた。
その時、私は何を思ったか頭の中で、「やめろ。私は、あなたじゃない。」と呟いていた。

その瞬間、身体の中からスーッと何かが抜けていくような感覚がし、それと同時に視線も、頭の中の映像も消えてしまった。
その後は何事もなく、帰路に着くことができた。
ただ、ひとつ謎の後遺症があったけど。
  
 終わりです。

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