その踏切、何かおかしい

499 :本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 12:00:06 ID:FE7WkIQaO
また、流れぶったぎり&携帯より失礼します

私が高校生の頃、ある事件が起こりました。
簡単に言えば、"自殺"の一言で片づけられてしまうのですが、私には何か…怨念めいた物を感じざるを得ません。
と、言うのも、その踏切、何かおかしいんです。朝、昼と見ても全くおかしくはありません。

ただ、年中、午後九時を過ぎると、森が正面にあるからなのか、ジトーっとした、重たい空気が辺りを覆い
森からは、ざわざわと葉の擦れる音が、まるで…正体不明な何かが、此方を窺っているようにも感じます。

思い込み。かもしれませんが、辺りは住宅街だというのに、その踏切をまじまじとみると、どこか別の異世界に繋がって
いるのでは、ないでしょうか…?ここは昔から地元民に「首吊り山」なんて変な、名称で呼ばれており
その不気味な名称に、納得させるかの様に、城跡までご丁寧に存在します。
なぜ、「首吊り山」なんて呼ばれているかは、知りませんが…少なくとも、私が小学生時代から呼ばれておりました。
その踏切で、ついに自殺者が出てしまいました。

これは、人から又聞きした話なので、正確性に欠けますが…


自殺者、踏切の真ん中で…森を見据えるようにして、正座していたそうです。

靴を綺麗に揃え、電車が来るのを待ちながら。…ただ、ただ静かに正座していたそうです。

ただ、もうお気づきだと思うのですが、この話…かなり不思議な点があります。
なぜ…目撃者がいたのにも関わらず…正座していた人を引きずり出そうと、しなかったのでしょうか?

なぜ…、森を見据えて正座していたのでしょうか…?

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