自分にはなにもしてあげられないから

757 :本当にあった怖い名無し:2009/05/25(月) 14:40:02 ID:7kJhpHYnO
勝手に投下します。
読みづらかったらごめんなさい。


俺のおかんは若い頃から霊感が強かったらしく、
実家の近所の年寄りが亡くなる数日前に葬式の行列をみたり、
おかんが父方の祖父を生前病院に連れてっていたんだけど、
亡くなった後もその車に乗るとバックミラーに祖父が乗っているのがみえたり。
おかんが言うには、幽霊がみえる時はなんともいえない肌寒さと
胸の辺りが気持ちが悪くなるんだとか。
俺自身零感なのでそれまではおかんの話はぶっちゃけ半信半疑だった。

数年前のある日、何処に出掛けた帰りなのかは忘れてしまったのだが
日も暮れて薄暗くなった道を俺とおかん、あとは弟の三人で自宅に車を走らせていた。(運転手は俺)
普段はそんな道は通らないんだけど、その時はたまたま気にもせず(上記もしたけど俺は零感だからw)に通った
右も左も墓地の間にある対向車と擦れ違うのも際どい細い一本道。(そんなに長くはない、60㍍くらい)
墓場に隣接して火葬場もある。

右も左も墓地に入ってから2、30㍍くらいした時だったかな、
おかんがまたいつものように自分で両腕を交差させるように鳥肌を撫でながら幽霊がいると言い出した。
俺は「またかよっ」て内心思いながら家路に着いたんだけど、
おかんの様子がまだ何か変。

流石に少し心配になったので一緒に居ると俺に米と小豆と塩の入った小さな巾着をお守りだからと言いながらよこした。
不思議に思い詳しく聞いてみると、
さっきの墓場から上半身が血だらけの男の幽霊を連れてきてしまったらしい。
更に今も俺の肩にしがみついてるとかw

おかんは幽霊をみたり今回のように連れてきてしまった場合、
「自分にはなにもしてあげられないから」と
強く念じると消えたりいなくなるからお前も真剣にお願いしなさいと言われその時は部屋に戻った。
程なくして当時から付き合っている彼女が遊びに来た。
怖かったので早速これまでのいきさつ等を半分冗談混じり(自分にはみえないのにだいぶビビってた記憶があるw)
で話していた流れで、おかんの話していた「自分にはなにもしてあげられないから」と
念じてみた直後(念じ終わってから30秒も経ってない)部屋のドアを叩いておかんが入ってきて
「今、出ていったよ」って。(心配して俺部屋の方をみていたらしい。)


以上俺の体験でした。
幽霊いるね、みたことないけどw

前の話へ

次の話へ