山の反対側に出てしまった

685 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 09:13:58 ID:hcM5wrEzO
夢に見て思い出したなんだか嫌な思い出
忘れないうちに書いておく

小学校の頃に山で迷って山の反対側に出てしまったことがある
山の道は舗装ではないけど一本道
婆ちゃんの家がある集落みたいなところに行く道
ずっと使っていてうねりや曲がりまで分かりきった
小学生の足で1時間半くらいの道のりだった

登り初めていつも通り見慣れた道を登っていたらいつの間にか知らない道を歩いてる感覚になって、でも一本道だし大丈夫だろうとグングン進んでいったらやがて見知った風景になったんだけどそこは別の道、山の裏側の道だったんだよね

山の反対側の道もよく知っていた
でも自分が登った道からは人はまず通れない深い谷を隔てた道で合流しようがなかった

後で婆ちゃんに聞いても別の道から入っただけだろうて笑われた
確かに反対側へ抜けるための道ならある
でもそこは名ばかりの国道ながら舗装されていたし途中トンネルもあるはず
自分は反対側に出るまでトンネルは抜けてないし、あの頃は怖がりだったから歩いてトンネルを抜けるには親か婆ちゃんがいないと無理だった
しかも自分が迷って抜け出した道は国道から途中外れて険しい峠を登りきらないと降りれない、小学生の自分なら半日はかかりそうな道のりだった
実際自分は峠を見てないし迷った時間もせいぜい2時間くらいだった

大人になった今でも不思議な出来事

もう一つ、途中まで誰かと一緒に話しながら歩いてた気がするんだよね
これは後付けの記憶かもしれないけど
迷って焦っているうちに一人になってた

でも自分が迷ったにも関わらず怖がって戻らず前に進んだのはその人が先に行ったと思っていたからだと思うんだよね

もし振り返って戻っていたら神隠し…だったのかも
なんとなくだけどそんな気がする

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