ビデオカメラ
826:1/6 2007/08/20(月) 13:08:58 20年くらい前、俺が体験した話。 当時小学生だった俺は、夏休みになると田舎のばあちゃんのところに遊びに行っていた。 ばあちゃんの家の側にはそれほど有名ではない城があって、 夜になると俺や兄貴はよく肝試しに行っていた。 肝試しのコースは、家から出て城に行き、正門を通って城の中庭にある井戸まで行き、 裏門を通って家まで帰ってくる、というコース。 当然夜なので城の中には入れないが、正門と裏門は常に開いていた。 今考えると、井戸なんてやばいものの所までよく行ったと思う。 映画「リング」とか見た今は絶対に行けない。 その日、例年通り肝試しに行くことになった。 メンバーは俺と兄貴と従姉妹のお姉さんの3人。 これも毎年やってることだが、肝試し中は、ずっとビデオカメラで撮影している。 カメラ係りは俺。VHSの大きなビデオカメラだが、その重みが逆に落ち着く。 もちろんレンズを覗きながら歩くのは危ないから、ずっと前方を向けて歩いてるだけだったが。 暗い夜道を懐中電灯一本の明かりを頼りに進む。 俺と兄貴は毎年行ってることもあり、あまり恐怖心はなかったが、 その年初参加の従姉はすっかり怖がっていた。 なので、従姉を間に挟み、3人で手を繋いで歩いていった。 特に何もなく、井戸まで到着。 井戸には落下防止のため蓋がしてあったが、これがガラスの蓋で、中が見えるようになっている。 さすがに俺らもこの井戸を覗き込む勇気はなく、毎年やってる通り、 カメラを井戸の底に向けてしばらく撮影し(当然レンズは覗かない)、 裏門を通って帰ることにした。帰り道も行きと同じように、お姉さんの右に俺、 左に兄貴が立ち、手を繋いで帰っていった。 やがて家に到着。何もなかった。 ・・・と思っていた。 家に入り、いつも通り俺らが撮ってきたビデオを見た。 大人達は宴会をしており、すっかり酔っ払ってほとんどが寝ていたので、 行ってきた3人と、下戸な従姉妹の叔父さんの4人だけで見た。 井戸までの道は何もなかった。 しかし井戸を遠くから撮ってるところから、異常を感じた。 井戸がぼんやり光っているように見えた。明かりなんてなかったのに。 笑いながら見ていた俺らだったが、言葉を失った。カメラはそのまま井戸に近づいていく。 井戸は光っている訳ではなく、何か白い“もや”が掛かっているようだった。 俺は焦った。 このカメラは、この後井戸の中を撮影している。 そこに何が映ってるかなんて、考えたくもなく、見たくもなかった。 でも、目をそらすことができなかった。俺らは凝視していた。 いつもは何も映ってない。一時停止してじっくり見るくらい余裕がある。 でもその年は違った。絶対に何かいる。 カメラが井戸の前まで来た。そして、中を・・・ というところで、叔父さんがビデオを止めた。そしてこう言った。 「これはここまで。これ以上は見たらいかん。いいな?」 異論を唱えるものなんて居なかった。 そのビデオテープは翌日、叔父さんがお寺に持って行った。 お祓いして、お寺に預けてきたらしい。 俺らは安心して、怖かったな~よく無事に戻って来れたな~、なんて話していた。 帰り道もずっと手を繋いでたからね~、なんて俺が言うと、従姉妹はこんなことを言った。 「え?帰り道は<俺>君とは手を繋いでないよね?」 俺は震え上がった。そして思い出した。 帰り道、従姉妹は右手に懐中電灯を持っていた事を。 でも、俺は確かに手を繋いでいた。誰かと。 それ以来、肝試しは中止になった。 832:本当にあった怖い名無し 2007/08/20(月) 13:19:38 井戸にガラスの蓋… ソレはないだろ… 833:本当にあった怖い名無し 2007/08/20(月) 13:24:24 お寺でお祓い? 835:826 2007/08/20(月) 13:40:13 (7/7) >>832 一応本当なんだ・・・ 格子状に木で覆ってあって、隙間は分厚いガラス張り。 なんでわざわざガラスになってるのかは知らん。 >>833 叔父さんがそう言ってた記憶があったので。 まぁ、確かにお寺でお祓いは変だな。聞き違いかな? 叔父さんはもう亡くなってるからわからんけど。 案外持っていってなかったりしてな。





