真っ黒な靄の塊

637 名前:本当にあった怖い名無し :2005/10/22(土) 22:30:50 ID:rp+Pl325O

10年くらい前の話。

夜中に何かふと目が覚めると何か違和感が。
身体が動かない。
「あ~また金縛りか~」と思っていたら、足元からゆっくりと『何か』が来た。
ゆっくりと足元から胸元に向かって這い上がって来る。
こんなのは初めてで、必死に知る限りのお経を唱えたが金縛りはとけない。
『それ』が胸元まで来た瞬間、開けてはいけない!と思っていた筈なのに、目を開けてしまった。正しくは開けられたのかもしれないが。
とにかく目が開いた瞬間に見えたのは、見慣れた部屋の天井ではなく、真っ黒な靄の塊だった。
同時に酷い耳鳴りが…。
何か言っているような気もしたが、上手く聞き取れない。
恐怖のどん底に叩き落とされたオレは、もう必死で「出てけ!」と念じた。
暫くして『それ』はいなくなったんだが…

翌朝、起きて家族の元へ行くと、近所の中の良かったお婆さんが夜中に亡くなった事を聞かされた。
(ちなみにそのお婆さんの家は、オレが寝ていた足元の方角だった。)


文章下手でスマソ。
しかし、あの耳鳴りの中聞こえた声が『次ハ、オマエノバン…』と言っていた様な気がしてならない。

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