こっちに呼んでくれ

263 :本当にあった怖い名無し :05/02/10 20:44:46 ID:GtCct7KA0
わたしがまだ小さかった子供の時だから、ハッキリ覚えてる訳じゃあない。 
ばあさんが危篤になった。
多分もうダメポみたいっていうんで、両親とか孫なんかが集まってきた。
そうこうしてたら、婆さんが足元の方に○○(婆さんの死んだ旦那)が来てるので、こっちに呼んでくれって言い出した。 

それを聞いた、うちの親父が、あの世から婆さんを呼びに来てるんだから、旦那に帰って貰わなきゃぁダメって言うんで、みんなで婆さんの足元に向かって、手を合わせて拝んだ。 
でね、わたしが覚えてるのはそこまで、その後婆さんは、また元気になって、わたしの世話をしてくれたんだから、拝んだのが効いたんだ。 

で、話はそれで終わらなかった。
二十数年後母親がガンで明日をも知れぬ命になった時、わたしは連日のように、病院にいった。
痩せこけて、鼻からチューブが出ている母親は、見ているのが辛かった。母親が私に気がついて、痛々しいか細い声で言った。
「お前ねえ、病室の外に○○(とっくに死んだ母親の趣味仲間)さんが待ってるんで、中へ入ってくれるように、言って来ておくれ。」 

わたしは婆さんの一件を知ってるので、母親にそんな人は来ていないって、ゆっくりと丁寧に話して聞かせた。
その時である、わたしは確かに背中に人が立っている気配を感じた。ゾクゾクッとして、おそるおそる後をゆっくり振り向いて見ると、、、、。 

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